年末年始、いかがお過ごしでしょうか?
年の瀬ですが、「小説が好き!の会」では番外編として小説交換会なるものを開催しました。今回は定員の10名が参加!リピーター5名、初参加5名という奇跡のようなバランスでした。ありがとうございます!
今回はレポート担当のコウイチ氏から「たまには書いてみたい!」と役目を奪い、私主催者であるダイチがお届けします。
場所はJR中野駅から徒歩五分程度のダイニングバーレッド。私の友人が土曜日の曜日店長を務めるお店です。土曜日の夜、中野で飲む場所に困ったら是非に!(宣伝です!!)
心優しき友人に場所をお借りしての実施。入口はかなり怪しいが、中に入れば「おしゃれ!」との参加者の声が。
主催者として今回かなり準備不足で、最初まごつきながらの開始。(コーヒーとホットワインは予め用意しておく予定でした。参加者の方、すみません!)
なにせよ、小説交換会がのろのろとスタート。自己紹介から始まり、「2017年にやり残したこと」を話してもらいました。初参加の人もリピーターの人も緊張が伺え、なぜか私も緊張しました。毎回思うのですが、やはり自分の好きなことを話そうとすると少し震えるんですよね。これはなにかの防衛本能なのでしょうか。不思議。
で、毎回当たり前ですが主催の私が一番手で持ってきた小説について話せてもらうので、めっちゃ緊張します。ええ。実はあのとき人の顔を見て話せない状態になっています。
小説紹介をスムーズに進行するために参加者の方には交換に出す本にキャッチコピーを考えて付箋に書いてもらい貼ってもらいました。主催者の無茶ぶりでした。開催週に入ったあたりで10名マックス集まりそうだったので、ある程度簡潔にどう紹介するかを考えてもらうためには「そうだ!キャッチコピーだ!」と開催日前々日に思いついてしまいました。当日参加してみたら「キャッチコピーを書け!」と言われるという。でもみなさんのセンスがキラリと光る面白いキャッチコピーが集まりました。
さて!交換された本の一覧です!幅広いジャンルから、新しい小説も、古い小説も紹介され、手元に来た小説以外でも読んでみたい小説が増えました。キャッチコピーも合わせて掲載します!
・「六秒間の永遠」杉井光(タイトルの意味を知ったとき、全身の鳥肌が立つ)
・「名も無き世界のエンドロール」行成薫(1日あれば、世界は変わる)
・「しあわせの書 迷探偵ヨギガンジーの心霊術」泡坂妻夫(未読の人にこの本の“秘密”を明かさないでください)
・「先生と僕」坂木司(怖くないミステリー)
・「屍人荘の殺人」今村昌弘(ゾンビ×ミステリー 人喰いに何を投影する?)
・「淵の王」舞城王太郎(キャッチコピーなし)
・「有頂天家族」森見登美彦(壮大なのにぽんぽこ)
・「山彦乙女」山本周五郎(瓜二つなのに対照的な2人が魅力的)
・「アカネヒメ物語」村山早紀(昔見ていた夢を思い出せる気がする)
・「クラウドコレクター」クラフト・エヴィング商會(奇妙な旅とお酒のラベル)
・「死にぞこないの青」乙一(先生VS僕)
・「at HOME」本田孝好(何!このトンデモ家族)
・「初恋」トゥルゲーネフ(初恋を思い出す。作者が最も愛した作品)
・「横道世之助」吉田修一(きっと出会っている。また会いたくなる)
・「冬の夜ひとりの旅人が」イタロ・カルヴィーノ(文学の迷路にようこそ)
本当に時代物もあればファンタジーもあり、ミステリーや純文学、そして海外の文学もあり、情報の波がすごい。穏やかな会だったのですが、とても刺激的でした。自分としては誰も知らないであろうイタロ・カルヴィーノの小説を紹介したのですが、読んでいた人がいたという。次回こそ誰も読んだことのない小説を持っていこうと固く心に誓いました。文学作品だけではなくエンタメ作品しか読んだことない人も今回は文学への扉が開いたように思います。逆も然りかな。ライトノベルでも紹介したいやつがあったのですが、そっちも持っていけばよかった。
今回開催して強く感じたことは「自分の知らなかった小説との出会い」にはとても価値があるということ。この「小説が好き!の会」は「好きな小説を、好きなように、好きなだけ語れる場所」をメインコンセプトとして始めた会ですが、やってみて感じていたのは「自分の知らなかった小説を読んだことのある人の口から話を聞いてみると、強烈に読みたくなる」ということ。未知の小説との出会いです。今回は交換会ということもあって、新しい出会いという意味での価値提供ができていたなあと思いました。
今後はこの二つを大きな柱として企画やプロモーションをしていきたいと主催としては思いました。
これも来ていただいた方々のおかげです。本当にありがとうございます。
この会を始めたのは9月で、番外編を含めると2017年は通算5回開催してきました。毎回読みたい小説が増える一方です(笑)
でも知らなかった自分よりは知ることのできた自分のほうが、ちょっと読書人としては成長している気がして、積み本の山を見ては、にやにやしてしまいます。
次回告知です!!!
新年1月20日秋葉原のおしゃれなレンタルスペースBOOKSにて第五回「小説が好き!の会」開催致します。
今回は特別企画として前半は2017年に読んだ小説の中で一番良かった小説を語ってもらう会にします。後半は懇親会と称して立食で軽い交流会を開きます。ただの交流会にならないように小説が好き者同士だからこそ初対面でも話が盛り上がるようにしたいと思います。トークテーマや企画を設けて、新しい小説と出会いがある、そんな会にしたいと思っています。いくつかアイディアはあります。参加者が多くなり、経費的に余裕が出れば、ゲームをやってみて新刊小説が当たる!なんて企画もやってみようかなあと思っています。
なにせよ1月20日3時間弱ほどですが、小説について語り倒しましょう!ご参加お待ちしております!
参加申し込みはpeatixから!!
https://peatix.com/event/331458/view
Twitter、Facebook、petaixなどで随時情報を流していく予定なのでチェックしてみてください! ホームページも随時更新しますのでチェックお忘れなく!
2018年も新年会を皮切りに小説好きの方が楽しめるような企画をやっていきたいと思っています。
一度ご参加された方も、まだご参加されていない方も、お会いできることを楽しみにしています。
皆様にとって、この2018年が良き小説との出会いに満ちた年であるように願っています。
それではお会いできる時まで!!
小説が好き!の会 【小説に限定した読書会】
小説について話したい、でも周りに小説について話せる人がいない。うまく話せる自信がない、それでも好きな小説について話したい。 そんな人たちのためのくつろぎの場所、それが「小説が好き!の会」です。 小説というのは音楽や映画と違って共有することが難しいかもしれません。だからこそゆっくりと時間をかけて、好きな小説を読んで感じた何かを、少しだけ誰かに話してみませんか? 誰かの感じた何かに触れてみませんか?
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