冬はどうして寒いのか、寒いからこそ冬なのか。
あまりの寒さにぶるぶる震え、ぬくぬく暖かいお布団がなにより大好きコウイチです。
寒い寒いと言っていると、たまに「寒いの苦手なの?」って聞いてくる人がいます。あれって何なんでしょうね? 逆に苦手じゃない人いるんですか? 僕は寒いのは苦手だけど、暑いのも苦手です。これが普通だと思うんですけど……。
こんな話はさておき、まだまだ寒い日が続くなか、第六回小説好きのための読書会を開催いたしました。ワーパチパチィ!
早いもので第六回ですよ。中野四季の森公園のベンチで3人座って喋ってた初回から、気づけばもう半年が経ったんですねぇ。番外編を含めると8回も活動している「小説が好き!の会」ですが、peatixのフォロワーは80名を越え、おそらくご参加頂いた会員は50名を越えているのではないでしょうか。この会の著しい成長に僕は驚きを隠せません。これもひとえに読書家の皆さまのおかげ、しいては小説のおかげ! こんな大きなコミュニティになるなんて。ああ、小説を好きで良かった! 小説が愛されていて良かった!
本が売れない時代といわれていますが、まだこんなにも好きな人たちがいるのです。みんなでこれからも読書会を盛り上げていきましょう!!
……なんか適当に書いてたら〆の言葉みたいな感じになっちゃいましたけど、ここからが本番です。
今回の読書会の会場は前回(第五回)同様、秋葉原のBOOKSさんでした。おしゃれな空間というのは何度行っても心をウキウキさせてくれます。居心地もいいし、何度でもBOOKSさんで開催したいなぁと思う今日この頃です。
雲行き怪しい2月17日、わざわざ秋葉原まで足を運んで下さった皆さまありがとうございます。集合時間には小雨がちらつきどうなることかと思いましたが、15名の参加で素敵な読書会となりました。
今回は3つのグループに別れて会を進めることに。8割ほどがリピーターということもあってか、会の進行もスムーズでした。5人組で別れて座るだけでおのずと会話が生まれていき、妙な緊張も今回は少なかったのかなと。お馴染みの自己紹介トークですが、いつもの「今の率直な気持ち」と、今回は「好きな建物、場所、空間」という内容でした。
最初にそのお題を聞いたとき、好きな建物って人それぞれあるものなのかな? と僕は首を捻っていたのですが、皆さんとうやらあるっぽいですね。「大学が好き」だったり「映画館が好き」だったり、なかには「大仏が好き」って方もいましたね。理由も人それぞれで自分では思いもつかなかったような視点から建物や空間を見ているのですね。
なかでも印象に残ったのは「建物のカドが好き」って言っていた方です。いきなりカドが好きと言われても、どゆこと? ってなったのですが、地形や用途に合わせてデザインされたカドは、建物によっても様々で確かに個性が出る部分なのかもしれません。BOOKSさんから見える隣のビルも、カーブする線路に沿うようにして、カドもアーチを描いていました。いままでの僕ならば気にも止めていなかったことですが、言われてみれば面白いかもしれませんね。
自己紹介が終わればあとはノベトーーク!
皆さんが持参した小説を順々に紹介していってもらいます。
思い思いに好きな小説を語ってもらうのですが、やっぱり熱いですね。好きなものを思う存分好きだといえる空間がより言葉を熱くさせるのだと思います。普段僕の回りには習慣的に小説を読むような友達がいないので、毎回のようにここぞとばかりに喋ってます。
読書というものは一人でするものかもしれませんが、共有できる仲間がいれば面白さは何倍にも増してゆくのですね。
グループ内で一巡終わると、その紹介した小説を全体の皆さんに短く紹介します。他のグループでどんな小説が紹介されたのか気になりますからね! 一度しっかりとグループ別で紹介しているので、二度目となると紹介にも慣れ、皆さん短いながらも分かりやすく説明してくれていました。
ほとんどの人が小説を2冊持ってきていたということもあり、グループ替えをして2冊目の紹介に入ります。流れとしては同じで、軽く自己紹介をしてから小説の紹介となります。最後にはもちろん全体発表。
このグループ替えはけっこう良かったと思います。より多くの人の熱い想いを聞くことができるし、同じグループばかりだとせっかく15人も集まっているのに、5人だけの読書会とあまり変わらない感じになってしまいますからね。
あと運営を手伝っている側としては、運営側の人同士が同じグループになることが無かったので、同じ卓を囲んでいるというのは逆に新鮮というか、毎月やっているのに「久しぶり!」って感じがして楽しかったです。
会の最後には一人ひとりから感想を頂き、最後まで円滑に読書会を進めることができました。運営側も半年も経てば少しは成長できているということでしょうか? 個人的には過去に類を見ないほどにスムーズな読書会となりました。これも参加者の皆さまのご協力あってこそだと思います。ありがとうございました。
こうして長々とノベトーーク続けたのですが、リピーターの方はもちろん、初参加の方々にも「楽しかった」といって頂けました。そのお言葉が社交辞令でないことを祈りつつ、またの参加をお待ちしております。
で、二次会ですよね。
そうなんです。二次会なんです。
もはや二次会までがこの読書会といっても過言ではないです。
近くの居酒屋までいき、相も変わらずノベトーークをする面々なのですが、前々からヤベェヤベェと思ってた参加者の一人がついにそのヤバさの片鱗を覗かせてきました。
半端ない読書量、半端ない知識量、彼が本物の読書家だとするならば、いままで読書家を名乗っていた自分が恥ずかしい。僕はまだまだヒヨコでした。生まれたてのヒヨコ。そして彼こそがニワトリです。僕にもいつかあんな立派なトサカが欲しいなぁとか思ったりなんて、ちょっと意味わからんくなってきたけども。唐揚げを食べながらそんなことをふと考えて一人で笑っていました(誰にも気づかれてないばす)。
なんだかんだと喋ることは尽きず、居酒屋さんでも長いこと喋ってたような気がしますが、最初から最後までとにかく楽しかったことに変わりはないですね。
さて、今回も大好評の内に幕を閉じた小説好きのための読書会ですが、3月は二度ほど開催する予定です。定員は少なくなりますがニワトリさんもヒヨコさんも大歓迎! なんならタマゴさんですらウェルカムな読書会ですのでたくさんのご参加お待ちしております!
ニワトリ先輩もまた来てくれることでしょう。
ではまた、読書会でお会いしましょう!!
次回詳細はこちらから!
皆さんが紹介してくれた本たち!
「蹴りたい背中」綿矢りさ
「砂の女」阿部公房
「ストーナー」ジョン・ウィリアムズ
「あなたの人生の物語」テッド・チャン
「すべて真夜中の恋人たち」川上未映子
「ノヴァーリスの引用・滝」奥泉光
「愛する人達」川端康成
「失恋延長戦」山本幸久
「エミリー」嶽本野ばら
「かわいい結婚」山内マリコ
「コルタサル短編集 悪魔の涎・追い求める男 他八篇」コルタサル
「帰ってきたヒトラー」ティムール・ヴェルメシュ
「砂漠」伊坂幸太郎
「予告された殺人の記憶」ガルシア・マルケス
「ヴォイド・シェイパ」森博嗣
「流れ星が消えないうちに」橋本紡
「嘘の木」フランシス・ハーディンク
「犬物語」シャック・ロンドン
「遊戯の終わり」コルタサル
「銃」中村文則
「遮光」中村文則
「終点のあの子」柚木麻子
「機龍警察」月村了衛
「火車」宮部みゆき
「友情」武者小路実篤
「深い河」遠藤周作
「応えろ生きている星」竹宮ゆゆこ
「限りなく透明に近いブルー」村上龍
「きりこについて」西加奈子
「勝手にふるえてろ」綿矢りさ
小説が好き!の会 【小説に限定した読書会】
小説について話したい、でも周りに小説について話せる人がいない。うまく話せる自信がない、それでも好きな小説について話したい。 そんな人たちのためのくつろぎの場所、それが「小説が好き!の会」です。 小説というのは音楽や映画と違って共有することが難しいかもしれません。だからこそゆっくりと時間をかけて、好きな小説を読んで感じた何かを、少しだけ誰かに話してみませんか? 誰かの感じた何かに触れてみませんか?
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